ようこそ、公共貨幣フォーラムのホームページへ
私は長年にわたる理論経済学研究の成果を、著書「公共貨幣 (Public Money) ― 政府債務をゼロにする現代版シカゴプラン」で世に問いました(東洋経済新報社 2015年)。その後、読者の皆さんとの交流・学習の場として、公共貨幣フォーラム(メーリングリスト)を2016年12月に立ち上げたところ、多数の方がご参加くださり、連日ホットな議論で花が咲き始めました。その中から生まれたビジョンをアクション化するため、国生み伝説の淡路島にて2018年6月16日に「一般社団法人公共貨幣フォーラム」の設立総会を開催し、同年7月18日に法人が正式に発足しました。
私たち法人の目的(ミッション)は、公共貨幣及び電子公共貨幣の普及活動を通し
て、以下に掲げる社会を生み出すことです(法人定款第3条)。
- 貨幣供給量が安定し、バブルや不況(失業)が発生しない社会。
- 政府債務がゼロとなり、健全な財政運営が行われる社会。
- 所得格差が解消して、「健康で文化的な生活」が営まれる社会。
- 地球環境に優しい持続可能で公正な社会。
その後、山口陽恵理事と共に、「公共貨幣入門」(集英社インターナショナル2021年)及び「Public Money」(Springer社 2025年)を著しました。これにより、公共貨幣という考え方が、世界に向けて発信され、マクロ経済学の新しい理論として確固たるものになったと考えております。
その反響は早く、ドイツのフリーデ・ガルド財団から、2025年のフリーデ・ガルド賞(サスティナブル経済学賞)をいただきました。この賞は、持続可能な経済と社会に向けた経済学の発展において、卓越した進歩を示す学術的業績に与えられるものです。
このフォーラムが「公共貨幣による新国生み」の大きな渦を巻き起こす中心を担えるように、私たちは努力してまいります。同時に、このホームページを訪れてくださった皆さん方からの暖かいご支援・フィードバックをいただきながら、このフォーラムの輪(和)が日々成長し、新国生みの波動が広く世界中に拡散してゆくことを念願しています。
一般社団法人公共貨幣フォーラム
理事・名誉顧問
山口 薫 (経済学博士、Ph.D. UC Berkeley)
